侗
族の建築 骆越 “干栏”式建築スタイルを第一とし、楚式の建築スタイルを取り入れている。主として鼓楼、福桥、寨门、吊脚楼などがあり、“トン族建築四宝”と言われている。鼓楼
:集落の独特な目印、トン族文化の象徴、トン族文化の集散地である。鼓楼は民衆集会、議事、休憩や娯楽の場所である。一般的には、各村に1棟の鼓楼、また一性族に一棟の鼓楼をもつ(
言い伝えられている鼓楼は原始時代には既に生み出され、トン族先住民族である
寨族が住み、杉の木の形を真似て建築された。昔、トン族の先住民は大きな杉の下で座って一日中歌う習慣があり、農閑期は“一两百人为曹,手相握而歌”( ):農作仕事をする時期は、まず異なる農具、
饭篓、水筒を杉の大木に掛ける:休みの時は、杉の大木の下で食事をしたり、火に当たったり、或いは雨宿りをしたり涼をとったり、或いは昔や今のことを語りあい、天と地の話をした(谈古论今,说天道地)。その後、先住のトン族は杉の形を真似た鼓楼を建築した。・中に太鼓をつるす。⇒鼓楼の語源
・鼓楼の形には、四角、六角、八角
・階層は1階から
20階余りあるが、必ず奇数でなくてはならない。<建築技術> 鼓楼の建築工芸はトン族建築文化の経典。
その主体である建築は釘や金物を一切使わずに、木組みで立ち上げられる。
塔全体の中心に太い4本の柱から扇状に外側の柱に貫が数本通され、この貫に束を立てる。貫と束の組み合わせにより上へ上へと伸ばしていく。一番上の層は傘の形をし、宮殿式の円柱である。全ての鼓楼の構造は精巧で、造形は美しく、“乘凉亭之清秀,兼宝塔之奇伟“な侗族建築技術の傑作。福桥
(福橋):別称が4つ。花桥(花橋)、风水桥(風水橋)、风雨桥(風雨橋)《
建築》桥墩、桥身、桥廊、桥亭の4部分から構成される。坏用大青石坐砌
、下面呈三角形、洪水の勢いを弱めるため:桥身は杉で両岸から伸ばして支える
寨门
:砦の門。・村の砦の大部分では、1つの姓或いはいくつかの姓が集まって住む。
・
寨子の前方と後方、自然環境に従って垣根の柵や石壁を巡らしている。・村に入るための主要道路には全て
寨门がある。・主人や客人が村に入る際に必ず通る道。昔は外敵の侵入を防ぐ検問所でもあった。
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建築様式》独立式、楼門式(鼓楼と寨门が隣接する)、桥亭式など様式も特徴も多種多様。その建築技術の大体が楼亭や桥亭の基本と似ている。凉亭
:山間のくぼ地、道端、井戸の傍にある建物⇒重たい荷物を背負って山を登る辛さ知るトン族の人たちの優しさ
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建築様式》・木組みで、一般的に4本か6本、8本の柱で支えられている。・杉の皮や青瓦の屋根
坪坦风雨桥
:・
坪坦村内の橋で、普济桥,回笼桥,文星桥,永定桥,永福桥・
陇城苗内の中步二桥や中步头桥(人と家畜が使う橋),观月桥九座风雨桥☆
2006年6月 国家級重要文化財に指定された普济桥
:通道県西南22キロにある坪坦村の橋。全長31.4m、面積3.8m
☆
2000年5月 湖南省文化財☆
2006年6月 国家級重要文化財⇒初めて建設された年代は不詳だが、現存する橋は1895年に復建されたもの。
普济桥
は多く存在する福桥の中でも最も高い評判があり、橋梁建築の専門家に橋梁建築の“生きた化石”と評されている。回龙桥
:通道県西南20キロの坪坦郷坪日村近郊の坪坦河にかかるアーチ型の橋全長
63.01m 面積3.86m普
桥:県城西南10キロの黄土郷新 村の近くにある。1813年に建てられ1984年に修復。全長
57.7m 面積 4.2m